ワザックHINOKI・
まちの景観としての檜のエントランス
集合住宅のエントランスをまちの木質景観に
子どもたちが毎日通り、まちへ連続する集合住宅のエントランス
集合住宅のエントランスは多くの場合避難経路であり、建築基準法により不燃材で仕上げる必要があります。
自然素材である木材の使用が制限される中、子どもたちが日常的に触れる空間が無機質な仕上げ空間になることが課題となっています。

子どもたちが五感で木に親しむ
法的な制約の中でも木材の魅力を最大限に引き出すために、面材と線材の攻勢によって檜の美しさと繊細さが際立つデザインとしました。
光と木質感をテーマに、自然光と人工照明の変化により時間や季節の移ろいが感じられる空間とし、子どもたちが五感で木に親しむことができます。
外部からも木質空間が視認できるよう開かれた構成とすることで、地域の人々にも木のぬくもりが感じられる、まちににじみ出すような木のコモンスペースを目指しました。

木質空間が居住者と地域をつなぐ
完成したエントランス空間では、通りがかる子どもたちが木の質感に関心を示し、夜景を見て「あたたかい感じがする」などの声が聞かれました。
居住者からも「自然な雰囲気が安心できる」「子どもがここで立ち止まる」といった評価を頂けました。
地域住民からも「外から見える木の感じがいい」「地域の雰囲気がよくなった」との声があり、素材と建築のデザインが地域景観にも好印象を与え、木質空間が居住者と地域をつなぎます。
