ひのきの図書館
檜ぷらざ埼玉
文芸評論家・三宅香帆氏の協力により「ひのき図書館」を開設
檜の無垢材住宅の情報拠点である「檜ぷらざ」をリニューアルし、「ひのき図書館」を開設しました。
文芸評論家・三宅香帆氏の協力により、絵本から専門書まで檜に関する書籍を多数揃えたほか、「本を読む椅子」を檜で製作。
地域に開かれた木の文化拠点として、本と檜の素材体験を通じ、木と森と住まいの文化を次世代へと継承する空間を実現しました。
木の価値を感性と知性で捉えられる場を提供
脱炭素社会の担い手である子どもたちが、木の価値を感性と知性で捉えられる場が少ないことに着目。
従来の住宅展示や専門知識の伝達は大人に偏りがちですが、次世代へ文化を継承するには、幼少期から素材に触れる直感的な体験が不可欠です。
そこで、多世代が交わる公共性を備えた、主体的な学びを育む拠点の創出を課題として、檜無垢材の空間を「身体感覚発見の場」と定義し、身近な「本」を介して親子が日常的に森や住まいを語り合える環境を構想しました。
「読むことで木を知る」+「本を読むための椅子」多層的な空間
既存の「檜ぷらざ」を、住宅供給の枠を超えた地域に開かれた啓蒙拠点へと再構築しました。
最大の特徴は、文芸評論家・三宅香帆氏の協力による図書館機能の導入を行いました。
絵本から専門書までを横断する選書により、子どもが自発的に「読むことで木を知る」多層的な視点を取り入れ、空間的にも、檜材を用いた本を読む椅子を制作、木の香りに包まれながら素材に触れる空間を創出しています。
建築・素材・本が一体となり、知識と体験で木質化の価値を知る仕組みを整えました。
檜の香りと本が調和し、親子で心地よく深く学べる場
檜ぷらざ埼玉開設から多くの家族が来場。
改修前から親子向けワークショップが満席となる高い関心を集め、その活動は「BS朝日」等のメディアでも広く紹介されました。
再オープン後は、子どもたちが自ら檜の椅子に座り、本を手に取る光景が見られています。
来場者からも「檜の香りと本が調和し、親子で心地よく深く学べる」と評価されており、説明に頼らずとも五感・身体感覚を通じて木の価値を伝え、次世代へ繋ぐ直感的な学びの場としての有効性が実証されています。
本を読むための檜の椅子
国産檜の板材を素材とした、本を読むための檜の椅子。
檜に関する書籍を蔵書した図書空間のために制作。スタック可能な「檜の台座」を原型とし、本棚と一体化した「Lチェア」「Nチェア」、本を積んだ造形の「積ん読椅子」で構成しています。
檜の素材を身体で知覚しながら本を読む知的行為を通して、人と空間、檜をつなぐ装置となることを目指しました。
読書時の身体の揺らぎを「読む身体」と捉え、それを受容するよう、背板と座面の角度を起点にデザインしました。
椅子に本棚の機能を持たせることで、読みかけの本を置くだけでなく、本を椅子のデザイン要素としています。
流通材である国産檜の板材を用い、納まりや木取りを検討しながらセルフビルドで制作してデザイン性を向上しています。




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